日本国憲法の問題点 第9条と前文

集団的自衛権の行使容認が憲法違反ではないのか?テレビなどのマスメディアでは、こうした議論がしきりに繰り広げられています。

以前の記事にて、憲法のお話をさせて頂いた際に、日本国憲法は占領国であるアメリカ、そしてGHQにより作られた「押し付け憲法」であり、「違憲である」「違憲ではない」という議論以前の問題がある旨をお話をさせて頂きました。

そこで今回は、更に踏み込んで日本国憲法の問題点、主に第9条と前文について考えて行きたいと思います。

日本国憲法 問題

 

さて、この日本国憲法、今現在においても、そもそも無効なのではないかという議論が生きているのをご存じでしょうか。

そんなバカなと思われるかもしれませんが、これは事実です。

その理由として挙げられるのが下記の点です。

①日本国憲法の成立自体が、戦勝国が敗戦国の法律を制定することを禁じたハーグ陸戦協定(国際法)に違反している。

以前に書いた記事「日本国憲法はアメリカからの押し付けであったのか?」にてご説明していますが、現在の日本国憲法はアメリカが原文を考えた憲法(それも8日間で考えたとの説有り)であるのは明らかであり、動かぬ証拠も存在。(英語原文を国会図書館にて誰でも閲覧可能)

これは日本国憲法が制定される以前に定められた国際法(ハーグ陸戦協定)に違反するため、そもそも日本国憲法は無効であるとする考え方。

②日本国憲法制定過程に重大な問題がある。

実は現在の日本国憲法、終戦まで使われていた大日本国憲法の改正により成立した憲法なのです。

大日本国憲法の第73条に定められた改正手続きを踏み、天皇陛下の命令の元、全議員の2/3の賛成を得て行われた改正でしたが、その時代は日本が戦争に負け、アメリカに占領されていた時期です。

例えるならば、議会の出席者全員の喉元にナイフを突き付けながら、採決を行ったようなものであり、手順は踏んでいても正当な憲法改正ではなかったはずなのです。

また、手続き上の問題ではありませんが、日本国憲法において新たな主権者となる国民から一切の意見を聞いていないで制定されたという点も、重大な瑕疵と言えるでしょう。

③日本国憲法は大日本帝国憲法が改正されたものであるが、この改正自体に無理があるのではないか。

一般的に憲法の改正に関しては、その内容に余りに大きな変更がなされることについて、変更限界があるという説(限界説)と、どんな変更でも限界がないという説(無限界説)の二説があります。

限界説の立場に立った場合、大日本国憲法から日本国憲法への改正は、主権者が天皇から国民に変更されるなど、その変更度合いが余りに大き過ぎるため、そもそも無効であるという論理が成り立ってしまうのです。

ここに記した3つの理由は非常にメジャーなもののみですが、ちょっと掘り下げるだけでも、これだけの日本国憲法を無効とする理由が出て来てしまうのです。

戦争に負けたことにより、国民が誰一人納得しない中で作られた輸入憲法なのですから、当たり前と言えば当たり前なのですが。

しかしながら我が国は、この押し付け憲法を大切に70年間も守ってしまい、今更憲法が無効であるということになれば、日本憲法の元に定められた全ての法律、そしてその法律により行われた行為も全て無効になってしまいます。

こんなことが起これば、日本が大混乱になることは間違いありませんから、管理人も、今から憲法を無効にしたいとは考えていません。

ただ、日本国憲法の成り立ちが如何に脆弱で、危ういものであったかをご理解頂きたいのです。

では、現行の日本国憲法を受け入れたとして、この憲法自体に問題がないのかと言えば、これもアリアリです。

ここからは、日本国憲法自体の問題点を指摘して行きます。

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①日本国憲法 前文

それは「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」という部分です。

作られた年代が年代であるのと、英語原文を和訳したものであるため、全体的に解りにくいのですが、最大の問題点は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」という点でしょう。

解り易く言えば「平和を愛する諸国民に日本人の安全と生存を守ってもらうことにした」と書いてあるのです。

「平和を愛する諸国民」て誰?誰が聞いてもそう思ってしまいますよね。

基本的には「平和を愛する諸国民」とは外国のことであると言われています。

つまり、日本の平和と日本人の生命は、どこの国かは解らないけど、その国を信頼して守ってもうらうことに決めちゃいましたと冒頭(前文)で宣言しているのです。

そして自分は(日本は)、日本人の安全も生存も守らないといっているのです。

これはあまりにおかしな一文ですよね。

②日本国憲法 第9条

今回の集団的自衛権の問題もそうですが、更に問題となるのが、戦争の放棄に係る日本国憲法第9条です。

この第9条を担いで、日本は世界で唯一、戦争を放棄した素晴らしい国であると主張する方々がおられますが、本当にそんなに素晴らしい条項なのでしょうか。

条項は下記の内容になります。

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

ずばり問題点は「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」という部分です。

特に問題なのが「その他の戦力」という部分であり、陸軍、海軍はまだ解るとして、その他って何だっというお話です。

ここで言う「その他の戦力」とは、一切の戦力ということになりますから、木刀や鉄パイプはもちろん、拳だってダメだということになってしまいます。

そこで気になるのが自衛隊の存在です。

普通に考えれば木刀さえ持ってはいけないと憲法に書いてあるのですから、自衛隊は完全な憲法違反ですよね。

自衛隊については、別の機会に詳しくお話しするつもりですが、そもそもその設立は、朝鮮戦争に際して、アメリカ軍の後方支援を行うために、アメリカから依頼されて創設された警察予備隊という組織が元になっています。

予備隊とはいっても相当な兵器を持っておりましたから、ほぼ軍隊と言って良い存在でした。

アメリカは自分で作った(押し付けた)憲法において、あらゆる戦力を禁止しておいて、自分が戦争をするとなれば再び日本に軍隊を持たせるのですから、日本国憲法が如何にテキトーに造られたかが良く判りますよね。

ちなみに現在、自衛隊が違憲でないとされる根拠は、「国際紛争を解決する手段としては・・・・その他の戦力は、これを保持しない。」という9条の文言を、日本に攻め込んで来るような国はまともな国家じゃないから、まともでない国家が相手なら国際紛争ではない。

国際紛争用の部隊ではないから、自衛隊は憲法違反ではないという、むちゃくちゃな理屈によるものなのです。

このような無理な解釈をしなければ、自分の国も守れない憲法は、その存在自体に無理があるとは思いませんか。

そして、先程もお話した「憲法第9条は世界に誇るべき、素晴らしい憲法である」と主張される方々がおられます。

現在の集団的自衛権の行使容認に関する問題でも、デモを行う方々の多くは「憲法第9条を壊すな!」などと叫んでおられますが、実はこれ大変に恐ろしいことを叫んでいるのです。

ご存じの方が意外に少ないようなので申し上げますが、憲法第9条を守ろうと真剣に主張している方々は、自衛隊の存在も認めていませんし、日米安全保障条約も破棄したいと考えています。

つまり、日本には一切の自衛を行うなと言っているのです。

確かに「憲法第9条」を完全に守れば、自衛隊も日米安全保障条約も憲法違反ですから、筋は通っていますが、日本は身を守る術を完全に失うことになります。

また、国である以上逃げるという手段は使えませんし、日本は稀代のお金持ち国家である上、立たされているのは周りが外国人ばかりの国際社会です。

これがどんな事態であるかを判り易く説明するために、身近な例を挙げてみましょう。

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自分の子供に対して「他人に何をされても絶対に反撃してはいけない、武器になるものはペンでも持って歩いてはいけない」と厳しく教育する親がいるとします。

そしてその子はお金持ちの家の子で、ポケットに大量の現金を詰めた込んだ状態で、ニューヨークのスラム街に立たされ、逃げることさえも許されません。

あなたは自分の子供に、こんなことをさせられますか?

答えは「NO」でしょう。

そして、このようなことを子供にさせる親を、あなたはどう思いますか?

もしも周囲に、このようなことを子供にさせている親がいたら、必ず非難の対象になりますよね。

下手をすれば虐待にもなるでしょうし、少なくとも子供のことを愛している親なら絶対にしない行為です。

しかし、「憲法第9条」を守るとういことは、私達の祖国、日本に対してこれを行うことと同じです。

つまり「憲法第9条を壊すな!」は、「日本よ滅びよ!」と叫んでいるのと同義なのです。

それでも憲法第9条を守りたい方は、自身の子供に同じことをさせてみてから、デモに参加して頂きたいと思います。

この様に、日本国憲法はその成り立ちから、内容に至るまで重大な瑕疵(欠点)を多く抱えています。

そんな憲法に違反する!違反しない!という議論自体が不毛であるとは言えないでしょうか。

安倍政権が掲げる憲法改正案をみれば、今挙げたような自衛権に関する問題は確かにクリアーされています。

しかしながら、憲法は例え小学生であっても簡単に理解出来き、誰一人疑問を持たない簡潔な内容にするべきなのではないでしょうか。

憲法は日本と言う国の基本であり、学者がその解釈を巡って論争をする材料ではないのですから。

中国と言う巨大な国家が南シナ海にその脅威を広げ、日本固有の領土である尖閣諸島への圧力を強めている今、事態は急を要しています。

憲法を改正してからその脅威に対抗しているのでは到底間に合わないでしょうから、現在の安全保障法制を私は支持致しますが、いずれは私たち国民による、国民のための新憲法を造ることが絶対に必要であると考えます。

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