2015年戦争特番の感想 戦後70年目に思うこと

日本のテレビ番組の夏の風物詩と言えば、怪談・心霊ものと、戦争に関する番組がその代表と言えるのではないでしょうか。

例年、お約束のアニメ映画「火垂るの墓」に始まり、多くの番組が放映されますが、今年は戦後70年と言う節目の年である上、安倍総理の戦後70年談話も発表されるということで、特に多くの番組が放送されていたようです。

この手の番組は是非見ておきたいと考え、私は出来る限りの番組を録画予約し、夏休みを利用してじっくりと拝見させて頂きました。

そこで本日は、戦後70年周年・2015年夏季に放映された戦争特番についてお話してみたいと思います。

戦争特集 マスコミ

 

今年の戦争特番の特徴は、例年にも増して突っ込んだ話題、これまであまり取り上げられたかった問題に触れているものが多かったというのが印象的でした。

戦後70周年ということで、これまで以上に時間と製作費を掛けられたという事情があったのでしょうが、ある番組では、沖縄戦の流れをかなり丁寧に解説しておりましたし、東京裁判について掘り下げた内容のものや、果ては長崎で被爆された小学生の方々の、その後の人生を追いかけた作品などもあり、大変驚かされました。

ただ残念だったのは、国会で白熱している安保法制、集団的自衛権の絡みで、例年以上に政治的なカラー、アピールが強かったという点です。

日本のマスメディアは極めて左翼色が濃いという事実は、ニュース番組のコメンテーターなどのコメントを聞けば一目瞭然ですが、戦争を扱った番組であまりに露骨なプロパガンダを仕込まれると、非常に悲しい気分になります。

また、少々お話がずれてしまいますが、広島・長崎の慰霊祭の中継を見ていても、安倍総理が挨拶をしようとしただけで、野次を飛ばしたり、遺族代表や行政側の挨拶でも集団的自衛権行使容認に反対である旨の内容を盛り込んで来たりと、この方々に亡くなっていった方々を悼む気持ちがあるのか?と疑問に思ってしまう言動も多々ありました。

政治的なアピールは、是非場所をわきまえて行って頂きたいものです。

お話を戦争特番の方に戻しましょう。

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この様に、内容的には問題ありあり番組が多かったのですが、普段は目にすることの出来ない大戦当時の貴重な資料や映像が見られるという点では、今年の特番は見応えがあったと思います。

70年という年月は非常に残酷であり、戦争当時の体験を語ることの出来る方がこれから益々減っていくでしょうから、経験者の方のお話はじっくりと聞きたいところなのですが、明らかに意図的な編集がなされているインタビューも多く、残念でなりません。

現在の日本のマスコミが作る戦争関連番組では、語って下さる体験者のお話の行間を読み、自分自身の手でその裏を調べていくという作業が、見る上では必要不可欠な作業となっているように感じます。

しかし、そんな番組の中でも非常に優れた作品も確かに存在し、8月14日放送の硫黄島を特集した番組は、私的にこの夏一番の出来栄えであったと感じております。

普段、一般人が立ち入ることの出来ない硫黄島の貴重な映像を交えながらの取材は非常に興味深いものがありましたし、未だに残されている遺骨の問題などにも切り込む取材の姿勢には、思わず拍手を送りたくなってしまった程です。

また、戦争特番全般を通して感じたこととしては、戦争の悲惨さだけを伝えるのはそろそろ止めるべきではないかという点です。

もちろん、二度と戦争を起こさないためには、その残酷さを伝えていくのは大変に重要なことではありますが、先の戦争で命を落とされた方々が一体どのような気持ちで戦い、散っていったのかを知ることも、それと同じくらい重要なことであるように思えます。

左翼の方に言わせれば、戦った理由は国の強制であったとでも言いたいのでしょうが、それだけではあれだけの数の方々、300万人もの犠牲を説明するには無理があるとは思いませんか。

亡くなられていった方々が、命を懸けて何を守りたかったのか、どんな葛藤を抱きながら亡くなっていったのか。

こうした想いを知ることの出来る手紙や遺書は多数残されているのですから、マスコミには是非ともそれを取り上げて頂きたいものです。(今の日本のマスコミには無理でしょうが)

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そしてここで、敢えて誤解を恐れずに申し上げますが、あの戦争で亡くなった方と、生き残った方の間には大きな隔たりがあるように思えます。

もちろん、亡くなった方々同様に必死で戦った結果、生き残られた方もおられますが、多くの方は「生きるべくして生還された方」なのです。

先の戦争の本質、真実に迫りたいとお考えの方がおられましたら、亡くなられた方の手紙や遺書、結果として生き残られた方の著書などを読んで頂くことこそ、理解を深める近道であると思います。

私は、終戦記念日に靖国神社に参拝し、遊就館を訪れた際、戦後70周年の特別展示を見て参りました。

その展示の中に、特攻隊で出撃しながらも、エンジントラブルで不時着し、命を長らえた方からのメッセージが流されておりました。

「国に強制されたなんてとんでもない」

「特攻に加わった皆が、一人一人の覚悟を持って出撃したのです」

「私も近々あの世に行きますが、今の日本の有り様を見た戦友たちに怒られることでしょう」

「60年掛けて変えられてしまった日本を元に戻すのは、とても大変なことだと思います」

※映像と音声のメッセージであったため、細部の表現は異なるかもしれません。

※10年前(戦後60周年)に収録された映像であったようです。

亡くなられた英霊たちの本当の言葉、真の想いを伝えてくれる語り部たちは、もはや殆どおられません。

だからこそ、マスコミから与えられる情報を鵜呑みにすることなく、私たち自身が情報を精査し、取捨選択し、英霊たちが抱いた本当の想いを、後世の人々に伝えていかなければならないのではないでしょうか。

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